こんにちは。2児の育児に奮闘中のひろせです。
私は2人目妊娠中に、
湿疹が伴いとても痒い症状が現れる「妊娠性痒疹」と、
蕁麻疹みたいになってめちゃくちゃ痒い「PUPPP」の両方を経験しました。
病院でもらった薬や保湿剤をぬっても全く良くならず、出産まで痒みに耐えに耐え、今思い出しても本当に大変でした…
この記事では、
「妊娠性痒疹」「PUPPP」の症状や、辛かったこと、試したことなど私の経験談を時系列で書いていきます。
妊娠性痒疹・PUPPPについて
妊娠期間中に全身が痒くなる症状があります。
湿疹を伴わないものは「妊娠性掻痒」、湿疹を伴うものは「妊娠性痒疹」、
さらにやや盛り上がった蕁麻疹のようなものが出て、強い痒みがあるものを「妊娠性掻痒性じんま疹様丘疹(PUPPP)」といいます。
妊娠性掻痒と妊娠性痒疹は妊婦さんの3~5%に見られ、PUPPPは300人に一人と言われているらしいです。
この症状が出る確率は低めなのに、私は「妊娠性痒疹」「PUPPP」の両方の症状が出てしまいました。
妊娠性痒疹とPUPPP発症から収まるまで
妊娠4か月あたりから腕と足が痒くなってきた
妊娠4か月あたりから腕や足が痒くなり始めました。
あまり深く考えずに「痒いから掻く」という、いつも通りの行動をとっていたら、あれよあれよという間に湿疹となり、それがどんどん広がって行きました。
「その頃には掻いたら悪化するから掻かない方が良い」と分かっていても、もう痒くて痒くて、掻かないわけにはいかず、バリバリ掻いてしまっていました。
この頃の足の様子です。

腕はこんな感じに・・

皮膚科で妊娠性痒疹と診断された
あまりに痒くて近所の皮膚科に行きました。
そこで「妊娠性痒疹」だと言われて、妊娠中でも使えるステロイドを処方してもらいましたが、残念なことにこれを塗っても全くといっても効きませんでした。
それでもステロイドを塗り続けましたが湿疹は少しずつ大きくなっていきました。

妊娠性痒疹のためにとった対策
アルテニー二ローションを購入
毎日とにかく痒くて痒くて眠れない日が続きました。
そこでネットで調べて湿疹や痒みに効くというアルテニーニローションを購入してみました。アルテニーニローションはヨモギの葉エキスやビワエキスが入っている茶色のローションです。
Amazonでも「妊娠性痒疹に効いた」という口コミが結構あったのでかなり期待を込めて使い始めました。
でもそんな期待もむなしく

私には全然合いませんでした・・・
私よりひどそうな症状の人にも効いていたので
かなり落胆しました・・
むしろ痒みが収まるどころか、ヒリヒリしてくるし、服も茶色くなるしで使用を中止しました。
アトピー対策手袋を購入

もう痒みを抑えるのは無理だ・・
掻いてもダメージを少なくする方法を考えよう
そう思い色々調べて、掻きむしり防止用「アトピー対策手袋」を購入してみました。
この手袋自体は、生地にも色々体に良い工夫がなされていてとても良い商品だと思いました。
でも手袋自体が硬くしっかりしていたので、結局手袋をして掻いても、素手で掻いたのと同じくらいの刺激になってしまい私にはあまり意味がありませんでした。
真夏だったこともあり手袋をして寝るのが余計寝苦しくて、結局使わなくなってしまいました。
痒いところを保冷剤で冷やして寝た

日中はまだ動いていると痒みを忘れることができるのですが、寝る前は、どうしても痒さに全集中してしまいます。
とにかく痒くて痒くて2時間以上痒みで寝れない事も多く、毎日睡眠不足でした。
少しでも楽になりたいと思い、患部を保冷剤で冷やしてみることに。するとこれが一番痒みに効き、痒みが少しマシになりました。
この時から毎日保冷剤を腕や足に括り付けて寝るようになりました。(この時ちょうど夏だったので良かったです。)
妊娠6ヵ月あたりでお腹周りが痒くなってきた
腕と足の妊娠性痒疹と戦っている時、お腹も痒くなり始めていました。
最初は少し痒いなー程度だったものが、いつの間にか蕁麻疹のようなひどい状態になりました。
最初はこれくらいの湿疹だったのが・・↓

いつの間にかこんな状態に・・!↓

これが腕や足の妊娠性痒疹以上に痒い痒い!
もう一度、今度は別の病院に行こうと思い、
口コミでも評判の良い皮膚科を調べて受診することにしました。
皮膚科でPUPPPと診断された
受診した皮膚科でお腹の部分は「PUPPP」と診断されました。
お医者さんが分厚い医療辞典?みたいなのを見せてくれましたが、症例が私そっくりでした。
なんでも胎児を異物だと認識して、身体が反応してるのだとか。
「どうすれば治りますか?」と質問したところ「原因は不明だし出産しないと治らないよ」との答えが返ってきました。

まじかーーーー!
出産までこの痒みと付き合わないといけないのー!
ステロイドも効かないし、なんとなくわかってはいたもののかなりショックでした。この病院でも一応少し効果が高めのステロイドを処方されましたが、案の定効きませんでした。
PUPPPのためにとった対策
お腹部分に刺激を与えないよう下着に気をつけた
服の縫い目が当たっても痒いので、下着に着ていたタンクトップは裏返しにして着るようになりました。
またパンツもゴム部分が痒いのでユニクロのシームレスショーツに変えました。
縫い目やゴムがあたらないだけでも患部への刺激が減るのでこれは結構良かったです。
どんどんひどくなるも抗ヒスタミン薬を処方してもらって少し楽に
なんとか保冷剤などで痒みを凌いできましたが、PUPPPはどんどんひどくなっていきました。
8~9ヶ月頃にはこんな状態に・・・。



出産予定の産婦人科で痒みがひどくて眠れないことを相談すると
ステロイドの塗り薬ではなく妊婦でも飲める抗ヒスタミン薬を処方してくれました。
この薬も劇的に効いたわけではありませんが、ステロイドの塗り薬を塗るよりは効いて
以前よりやっと少しだけ楽に過ごせるようになりました。
臨月まで続いた痒み
結局妊娠性痒疹とPUPPPは本当に出産まで続きました。
しかも出産真近には首にまで湿疹ができてきて、顔に出てこないか本当にヒヤヒヤしました。
でも抗ヒスタミン薬のおかげでピーク時よりは痒みもマシになっていました。
出産後も痒みは続いた
出産したらぴったりと痒みが収まるものかと思っていましたが、実際は出産後も3ヶ月くらい痒みは続きました。(妊娠中よりだいぶマシな痒みではありました)
でも出産後は新生児と上の子のお世話で痒みにかまっている暇がなく気づいた頃には痒みは収まっていました。
ただ、PUPPPに関しては痒みがなくなっても跡がかなり残ってしまっていました。
妊娠性痒疹・PUPPPで辛かったこと
とにかく痒い
何が辛いかってとにかく「痒い」こと。痒すぎて毎日とにかく掻きむしっていました。
掻くから余計ひどくなるんですよね。分かっているんですけど、痒すぎて「掻かない」という選択肢はもう完全に消えてしまっていました。
妊娠性痒疹も痒かったですが、PUPPPはそれ以上に痒かった・・・
お風呂入っている時とか体が温まったときはそれはそれは痒くてしんどかったです。でも上の子が私がお風呂に入らないと入ってくれないので頑張って入っていました。
一番辛かった睡眠不足
痒すぎて本当に2時間眠れないとかザラでした。
やっと眠れそうと思っても、上の子が起きてしまって寝れなかったり
子宮で膀胱が圧迫されているから頻尿で尿意で起きてしまったり。
目が覚めてしまうとそこからまた痒みで1,2時間寝れないという地獄のような夜が何度もありました。
夜どんなに眠れなくても子供は朝規則正しく起きてしまうし、
子供のお世話があるので、どんなに眠くても昼寝もできません。
とにかくいつも眠くて眠くてたまにしつこくじゃれてくる子供に冷たく当たってしまいました。

睡眠不足で余裕がなくなっていて子供に冷たく当たってしまう状況が一番辛かった!
薬も保湿剤も効かず出口が見えない
皮膚科でもらったステロイド薬が全然効かずに、しかもお医者さんから「出産するまで治らない」と言われ有効な対策が特にないことが辛かったです。
ステロイドで少しでも症状が収まるのであればまだ希望が見たのですが、痒みから解放される出口が全く見えず長いトンネルを歩いているようでした。
でも妊娠後期で抗ヒスタミン薬をもらいそれで痒みが少し和らいだのでその時はかなり救われました。
まとめ
以上妊娠性痒疹とPUPPPになった私の体験談でした。
この症状はとにかく痒い!
特に有効な手段はなく、この記事を見ても何も解決はしません。
でも現在妊娠性痒疹やPUPPPに悩んでいる人が「そうそう!痒くて辛い!」と共感してもらえたらそれだけで少しは気持ちが和らぐかなーと思ったりしています。
なんせ妊婦の3%とか300人に一人とか、ほとんどの妊婦さんはかからないので共感し合う人が周りにいないと思うので・・
ここまで読んでくださりどうもありがとうございました!
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